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結束高めた映画鑑賞会=「強豪倒せ」恩師期待―W杯サッカー・南野選手


 サッカーワールドカップ(W杯)日本代表の南野拓実選手(27)は得点力のみならず、攻守で精力的に走り回る献身性も魅力だ。年代別代表で指導した恩師は、苦しい時にチームワークを発揮できるよう、映画鑑賞会などを通して結束力を高めたと明かす。「強豪を倒し、世界に日本を認めさせてほしい」。恩師はさらなる活躍を期待する。  セレッソ大阪の下部組織にいた南野選手は、15歳以下の日本代表チームで、コーチだった菊原志郎さん(53)と出会った。菊原さんは「ゴール前でも冷静で、シュートがうまかった」と印象を語る。一方、「それ以外のことはほとんどしない。1番前でじっと待っていた」と話した。  ただ、向上心は際立っていた。「志郎さん、プロになるためにはどうしたらいいの?」。南野選手は元日本代表の菊原さんにアドバイスを求め、どんどん吸収した。「謙虚に学ぶ姿勢はすごく大切。伸びていくだろうなと思った」と振り返る。  17歳以下W杯を目指し始動したチームだったが、南野選手の代は良い選手が少ない「はざま世代」と言われていた。菊原さんは「どうしたら世界と互角に戦えるか」をテーマに、選手たちの考える力や仲間との連携を深めることに力を入れた。  練習やミーティングのほか、映画鑑賞会を開催。スポーツが題材のものだけでなく、ピアニストの辻井伸行さんのドキュメンタリーなども見て、感想を共有させた。「うまくいかない時、どう行動すべきかを何度も話し合った。チームメートの意見を聞いて感性を磨いてほしかった」  すると、南野選手にも変化があった。チーム結成から半年後のアジア1次予選では、守備でも走るように。点を取るだけでなく、攻撃の起点をつくり、味方を生かす動きも見られたという。  17歳以下W杯では、アルゼンチンを下すなどしてベスト8入りを果たした。菊原さんは「それまで遠かった『世界』を近くに感じられたのでは」と話す。南野選手は映画鑑賞会について「みんながどう感じているかが分かり、いい経験になった」と振り返った。  日本は2日未明、決勝トーナメント進出を懸けて強豪スペインと戦う。「日本人は世界のトップレベルと互角に戦える」。菊原さんは南野選手らの奮闘を信じている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕年代別代表に招集された頃のサッカーW杯代表南野拓実選手(後列左から3人目)と菊原志郎さん(右端)(菊原さん提供)
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