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初の8強向け「歴史的な日」=日本コールこだま、涙する人も―W杯サッカー


 【ドーハ時事】「歴史的な日だ」―。初の8強入りを目指すサッカー森保ジャパンの挑戦は、強豪ドイツへの勝利で幕を開けた。後半30分から立て続けに2得点を挙げると、日本側のスタンド席では観客が一斉に立ち上がり、割れんばかりの歓声に包まれた。  「オー、バモ(行こうぜ)!ニッポン!」。競技場に日本のチャント(応援歌)がこだまする。格上ドイツとの戦いだが、スタンドの一体感ではドイツを圧倒していた。  開始早々、前田大然選手(25)が放ったシュートがゴールネットを揺らすと、日本側からは大歓声が上がった。だが、オフサイドと判定され、幻に。PKで先制され、追う展開となった。  ドイツに再びシュートを入れられると、スタンド席では肩を落とす人もみられたが、またもやオフサイドに。スタンド席は息を吹き返したかのように力強い声援を送った。  待望のゴールは後半30分にもたらされた。こぼれ球を堂安律選手(24)が押し込み、ゴールネットを揺らすと、日本側は興奮の渦に包まれた。さらに38分、浅野拓磨選手(28)が2点目を奪い逆転すると、会場のボルテージは一気に最高潮に。目いっぱいに高く掲げられた日本国旗がスタンド席全体で揺れた。  東京都立川市の会社員(28)は、トルコ・イスタンブールでの乗り継ぎがうまくいかず、28時間かけてドーハまでたどり着いた。「歴史的な日に立ち会えた」と興奮冷めやらぬ様子で、「勇敢に戦い続けたことが結果に結びついて本当にうれしい」と喜びを爆発させた。  「今までで1番興奮した」と語るのは名古屋市の会社員(29)。前半は苦しい時間が続いたが、仲間たちと「歌おう」と声を掛け合い、声援を送り続けた。点が入った時には「選手たちが応えてくれた」と感じ、涙が出たという。  一緒に応援した東京都のサポーター(41)も「引き分けで終われたらいいという気持ちもどこかであったが、覆してくれた」と感無量。仲間たちと合流し、ノンアルコールビールで祝杯を挙げるという。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕勝利に喜ぶスタンドのサポーター=23日、ドーハ 〔写真説明〕後半、逆転に喜ぶスタンドの日本サポーター=23日、ドーハ
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