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トルコで「ロシア原発」建設着々=大統領肝煎り事業に懸念の声


 【イスタンブール時事】トルコ南部の地中海沿岸部で、ロシア国営の原子力企業ロスアトムが原子力発電所の建設を進めている。エネルギーの国外依存脱却を「トルコの長年の夢」と訴えるエルドアン大統領肝煎りのプロジェクトで、2023年後半にもトルコ初の原発として稼働を開始する見通し。市民からは、ウクライナ侵攻を続けるロシアとの協力を懸念する声も聞かれる。  建設が進んでいるのは、トルコ南部メルシン県のアックユ原発。約10平方キロメートルの敷地内に4基の原子炉を設置し、最大出力は計480万キロワットを見込む。まず1基を稼働させ、28年までに残りの3基も完成させる。  トルコは国内で消費するエネルギーの7割以上を海外からの輸入に依存。エルドアン氏は「エネルギー自給率向上につながる」と原発の意義を訴えている。  トルコ経済の混乱が続く中、ロスアトムが総工費約200億ドル(約2兆8000億円)を負担し、工事により既に数万人規模の雇用が創出された。来年6月までに行われる大統領選で再選を目指すエルドアン氏にとっては、選挙対策の意味合いも強い。  原発の運営は完成後もロシア側が担い、トルコは少なくとも15年にわたって電力を購入する契約だ。地元では、情報開示の不十分さや震災対策を疑問視する声がある。  ロシアを巡っては、ウクライナ侵攻で同国南東部のザポロジエ原発を占拠し、攻撃拠点として利用しているとトルコでも大きく報じられている。メルシン県で12日に行われたデモに参加したフル・ウールハンさん(57)は、「ロシアが将来アックユ原発を止めてトルコに圧力をかける事態もあり得るのではないか」と眉をひそめた。 【時事通信社】 〔写真説明〕アックユ原発建設に反対し、抗議デモに参加する人々=12日、トルコ南部メルシン県(デモ参加者提供・時事)
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