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米大統領、中間選挙の善戦「追い風」に=東南ア外遊で一定成果―アジア重視に懸念も


 【ワシントン時事】バイデン米大統領は、カンボジアとインドネシアで開かれた一連の国際会議に出席し、アジア外交を重視する姿勢を再び鮮明にした。8日の米中間選挙の結果、民主党の上院多数派確保が歴訪中に決まったことも追い風となり、存在感を発揮。だが、バンコクでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を欠席し、関与強化に一抹の不安も残した。  「昨年、初の外遊で『世界をリードするために米国は戻ってきた』と語った。その責任を果たし続ける」。バイデン氏は14日、インドネシア・バリ島で行われた記者会見でこう強調した。各国の注目を集めた中国の習近平国家主席との首脳会談直後の会見で、国際協調を続ける考えを改めて示した。  バイデン氏は13日、カンボジアの首都プノンペンで上院多数派確保の知らせを受け取ると、記者団に「良い気分だ。今後数年間を楽しみにしている」と顔をほころばせた。  野党共和党の下院奪還がほぼ確実視され、上院の行方が政権の「レームダック(死に体)化」を左右する状況に、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でバリ島に集まった首脳らも落ち着かなかったもようだ。米政府高官は、上院確保が各国の「懸念を収めた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。  選挙結果を受けて、バイデン氏は「より強い立場で臨めることは分かっている」と述べ、10月の中国共産党大会で総書記として3期目入りを果たした習氏との初の対面首脳会談に向かった。台湾問題を巡る主張は平行線をたどったが、衝突回避に向けて意思疎通を継続することで一致した。  習氏は会談で、ウクライナでの核兵器使用とその威嚇への反対を表明。G20サミット首脳宣言にも同様の文言が盛り込まれ、「核の脅し」を繰り返すロシアのプーチン大統領をけん制した。習氏が米側と足並みをそろえた形で、バイデン氏は会談で一定の成果を挙げたといえる。  16日にはポーランドへのミサイル着弾を受け、バイデン氏はバリ島で先進7カ国(G7)などによる緊急首脳会合を開催。西側諸国を率いるリーダーとしての存在感も示した。  だが、習氏が精力的に2国間会談をこなす一方、バイデン氏はバンコクでのAPECを欠席。19日に孫の結婚式が控えていることが理由で、ハリス副大統領が代理出席する。米国が来年の議長国を務めることを踏まえると、バイデン政権のアジア重視に懸念の声が強まる可能性もある。 【時事通信社】 〔写真説明〕16日、インドネシアのバリ島で、ポーランド領内へのミサイル着弾を受けた緊急会合に参加するバイデン米大統領(AFP時事)
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