警察署「襲撃」、捜査開始＝男ら複数、器物損壊容疑など―沖縄県警

　沖縄県警の警察官が１月、バイクに乗っていた高校生と接触して失明させた事件に絡み、事件後に沖縄署に集まって投石などをした男らの一部について、県警が１５日、器物損壊などの疑いで、事情聴取や関係先の家宅捜索を行ったことが捜査関係者への取材で分かった。 　捜査関係者によると、男らは容疑を大筋で認めているという。県警は任意で取り調べを続け、容疑が固まり次第、書類送検する方針。 　沖縄署では１月２７日夜から２８日未明にかけて、約４００人が集まって庁舎や警察車両に向けて缶や瓶、石などを投げ付けた。県警は機動隊を出動させたが、車両約１０台の車体や窓ガラスが破損するなど、総額約４００万円に上る被害が出た。 　騒動の発端となったとみられる事件は２７日未明に発生。高校生が「警棒で殴られた」との情報がインターネット交流サイト（ＳＮＳ）で拡散していた。 　県警は今月２日、特別公務員暴行陵虐致傷容疑で、同署地域課に所属していた男性巡査（３０）を書類送検。暴走行為はしていなかったとして、高校生に謝罪している。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕沖縄県警本部＝那覇市