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中国、「レッドライン」は台湾=足場固め対米けん制―米中首脳会談


 【北京時事】中国の習近平国家主席はバイデン米大統領との初の対面会談に先立ち、10月の共産党大会で総書記として3期目入りを果たし、権力基盤を一段と強固にした。習氏にとって20カ国・地域首脳会議(G20サミット)出席は、新型コロナウイルスが世界的に拡散した2020年以降で初めて。台湾統一を含む「中華民族の偉大な復興」を目指す習氏は、国際外交復帰の舞台で、米台接近を強くけん制した。  バイデン氏は会談に先立ち、米中の競争が衝突に陥らないよう互いの「レッドライン(譲れない一線)」を話し合うと述べた。  これに対し習氏は14日の会談で、台湾問題は「核心的利益の中の核心で、越えてはならないレッドラインだ」と主張。その上で、今年は米中国交正常化50年だと指摘し、「歴史をかがみに未来へ向かうべきだ」と強調した。バイデン氏に対し、米国は中国との国交正常化時に中国本土と台湾は不可分だとする中国側の主張を容認したと念を押す狙いがあったもようだ。  習氏は昨年11月、バイデン氏とのオンライン会談で「『台湾独立』勢力がレッドラインを突破すれば、断固とした措置を取らざるを得ない」と語り、独立などの動きには武力行使も辞さない強硬姿勢を示した。中国は各国と台湾の公的交流に反対しており、ペロシ米下院議長が訪台した今年8月には、大規模軍事演習を実施し米台を威嚇。軍事や気候変動を巡る米国との対話も停止した。  ただ、「強国化」の途上にある中国は米国との全面的な対立を避けたいのが本音。習氏には、今回の会談を通じ、ペロシ氏訪台で高まった緊張を一定程度緩和したい思惑もあったとみられる。  習氏は3期目入り直後から外交攻勢をかけている。財界首脳を引き連れて訪中したドイツのショルツ首相との会談では、日米欧主導の経済・貿易体制から中国を切り離す「デカップリング」に反対するとの発言をショルツ氏から引き出した。  習氏は各国と経済・貿易関係が絡み合う現状を国際社会に認めさせ、陣営対立の印象を打ち消そうとしている。習氏は会談で、バイデン氏が「民主主義国対専制主義国」と呼ぶ構図を「時代が発展する潮流に合致しない」と批判した。 【時事通信社】 〔写真説明〕14日、インドネシア・バリ島のヌサドゥアで、バイデン米大統領との会談に臨む中国の習近平国家主席(AFP時事)
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