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米、対中「ガードレール」設定へ=会談実現へ水面下で交渉


 【ヌサドゥア時事】バイデン米大統領は、14日の習近平国家主席との初の対面会談を「極めて重要な外交」(米外交筋)と考えてきた。米中関係が冷え込む中、3期目に入った習氏と意思疎通を図ることで対立を抑制し、台湾問題などを巡る衝突回避の「ガードレール」(バイデン氏)設定に結び付けたいからだ。  バイデン氏が習氏の宿泊するホテルを訪問。双方は小人数で少し離れて向き合い、緊張が高まっている台湾情勢、貿易問題、ロシアによるウクライナ侵攻などへの対応について同時通訳で協議した。  バイデン氏は就任以降、電話などで行ってきた習氏との会談で「対立ではなく、競争を」と呼び掛けてきたが、ペロシ下院議長が8月に訪台すると、米中間の表立ったやりとりはほぼ途絶した。  一方、米政府高官によると、バイデン、習両氏は台湾を巡って応酬となった7月の電話会談の後、それぞれの外交チームに「対面の首脳会談」が可能か見極めるよう指示。今回の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に照準を合わせて、水面下で交渉や準備が進められてきたという。  「(米中両国が)互いの優先事項や意図を理解し、相違点への対処、さらに協力分野を特定する実質的な機会となる」。バイデン政権で対中外交を取り仕切るサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)がこう指摘するように、対面会談は「(双方による)不同意の同意」の段階でとどまるとみられる。共同文書も最初から用意されなかった。  習氏は現在、建国の父・毛沢東に肩を並べるような権勢をまといつつある。バイデン氏も今月8日の中間選挙で大敗を免れ、2期目をにらむ。  バイデン、習両氏は今回の首脳会談で、諸懸案の解決に取り組むため双方の高官に権限を与えることに合意した。その成否は、まずは具体的な一歩を踏み出し、長期的な視点でコミュニケーションを維持できるかどうかで測られそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕14日、インドネシア・バリ島のヌサドゥアで、中国の習近平国家主席との会談に臨むバイデン米大統領(中央)(AFP時事)
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