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「注文に時間がかかるカフェ」=吃音抱える若者が接客―自信と理解促す一杯


 言葉が滑らかに出ない吃音(きつおん)のある若者が接客に挑戦する期間限定のカフェが、各地で開催されている。吃音者は周囲の反応を気にして会話に消極的になってしまうことがあるといい、発起人の奥村安莉沙さん(30)は「吃音の若者に接客を体験してもらい、自信を持ってほしい」と話す。  カフェは昨年8月から東京、札幌など全国7カ所で開催された。店名は「注文に時間がかかるカフェ」で、接客スタッフは「温かく見守ってほしい」などと書いたマスクを着用。来客者に「すらすら話せないことがあり、接客に時間がかかる」(奥村さん)という吃音への理解を求めている。  奥村さんも10代の頃、自分の名前を言えないほどの吃音に悩まされ、カフェ店員になる夢を諦めた経験がある。しかし、20代半ばに留学先のオーストラリアで障害者と一緒にカフェで働く機会があり、接客の楽しさに触れたことで吃音者が活躍するカフェを開こうと決めたという。  神戸市のJR三ノ宮駅前広場で10月上旬、2日間開かれたカフェには、吃音のある9人が接客スタッフとして参加した。  接客を体験した女子大学生(22)は「人と話すのがこんなに楽しいんだと感じた」と笑顔。客として訪れた吃音を抱える公務員男性(41)は、就職活動の面接などで不安を覚えたとし、「吃音に悩む人がいることを多くの人に知ってほしい」と話した。  カフェのドリンク代は無料で、運営費はクラウドファンディングなどで集めている。12月に福岡県みやま市、来年3月に仙台市で開催を予定している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕訪れた客に吃音(きつおん)について説明する接客スタッフ(右から2人目)=10月8日、神戸市
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