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水と重水、効率的に分離=コスト抑制に期待―京都大


 沸点など性質が似ている水と重水を効率良く分離する手法を、京都大の北川進特別教授らの研究グループが開発した。従来の手法に比べコストを抑える効果が期待できるという。論文が10日、英科学誌「ネイチャー」電子版に掲載される。  自然界の水には、中性子が付いた重水素を持つ重水が0.02%含まれる。重水は原子炉の減速材や放射線治療などに使われるが、水と性質が似ていることから、分離には蒸留を繰り返すなど、大量のエネルギーやコストが掛かる課題があった。  研究グループは、有機物と金属イオンが結合した3次元の格子構造を持つ「多孔性配位高分子」(PCP)を活用。格子のナノ(10億分の1)メートルサイズの穴に、水と重水の通過量に差が付く扉の役割を担う分子を組み込んだところ、従来の100倍以上の分離効率が確認できたという。   研究グループの大竹研一・京都大特定助教は「効率良く分離する技術の開発に一歩近づいた。他の物質への応用を進めるとともに、企業と連携して実用化を目指したい」と話した。(了)【時事通信社】
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