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アフガン元特殊部隊員を勧誘か=ウクライナ参戦へ高額報酬提示―ロシア


 米誌フォーリン・ポリシー(電子版)は27日までに、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権に追放された民主政権の元特殊部隊員らが、ロシアのウクライナ侵攻に参戦するよう勧誘されていると伝えた。アフガンでは旧ソ連による侵攻の記憶から反ロシア感情が根強いが、プーチン政権に近い民間軍事会社「ワグネル」が高額の報酬を提示しているとみられるという。  昨年夏にタリバンが全権を掌握した際、民主政権側は「報復」の標的とされるにもかかわらず、撤収する米軍は希望者を退避させられなかったといわれる。元隊員らは米軍の高度な訓練を受けており、参戦が現実となれば、ウクライナを支援する米国にとって皮肉な事態となる。  同誌の取材に応じた元隊員は「(同僚たちは)国も仕事も将来もなく、失うものがない」ことから、最大1万人が勧誘に応じる恐れがあると警告。周辺国で日給3~4ドル(約440~590円)の仕事を待つ元隊員が、ロシア側に立って戦う見返りに「1000ドル(約14万6000円)を提示されたら、拒否しないだろう」と語った。  その上で、ワグネルの暗躍を許すくらいなら「ウクライナ側で戦うよう、西側諸国が活用する方がいい」と主張。約10年に及んだ旧ソ連による泥沼の侵攻を念頭に「(アフガン人は)ロシア人のために戦いたくない。ロシア人は敵だ」と強調した。  ワグネルは、プーチン大統領に近い実業家プリゴジン氏が創設。ロシア人だけでなく中央アジア諸国出身者も戦闘員として募集し、労働移民や受刑者も勧誘の対象にしていると伝えられている。 【時事通信社】 〔写真説明〕アフガニスタンの特殊部隊=2009年5月、カブール(米軍提供)(AFP時事)
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