starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

英与党、首相辞任で混迷露呈=総選挙「大敗北」の恐れ


 【ロンドン時事】トラス英首相が20日、経済失策を巡る党内外の批判に抗し切れず、就任からわずか1カ月半で辞意の表明に追い込まれた。衝撃の辞任劇と一連の経緯は、過去12年間政権を握る与党保守党の根深い内部分裂と混迷ぶりを改めて露呈した。保守党への評価は著しく低迷しており、2年後に迫る総選挙への道は険しい。  「またか」「保守党はどうなっているのか」。トラス氏辞意の報を受け、国民の間には戸惑いと怒りが広がった。ジョンソン前首相が不祥事で退陣を余儀なくされて間もない中、再び国のトップが代わる異例の事態。辞意表明から一夜明けた21日、各紙は「苦い終わり方」「最悪の首相だった」と混乱を嘆いた。  後任の有力候補の一人とされるのが、トラス氏に政権を明け渡したばかりのジョンソン氏だ。2019年暮れの前回総選挙で保守党の大勝を導いた功績と、2年半の指導力が再評価された形だが、「新たな党の顔」を迎えるはずの党首選で、批判も多いジョンソン氏の復帰が見込まれること自体、党の人材難が極まっている裏返しと言える。AFP通信によると、ジョンソン氏は22日、カリブ海での休暇を切り上げて帰国した。  ジョンソン氏待望論の背景には、保守党が最大野党労働党に支持率で大きく水をあけられている実情もある。最近の世論調査によると、リードする労働党との支持率の差は36ポイント。このままでは保守党は、24年までに行われる見通しの次期総選挙で大敗北して「一掃の憂き目に遭う」(英メディア)と予想され、議員の焦燥感は強い。  トラス氏の辞意表明後、野党各党は間髪を入れずに「即時総選挙」実施を求めて気勢を上げた。労働党のスターマー党首は「(保守党政権の)混乱の回転ドア」から抜け出すには前倒しの総選挙しかないと主張。保守党の支持率が落ち込む中、週内に選出される次期首相が解散総選挙に同意する可能性は低いが、野党側は圧力を強めていく構えだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕トラス英首相=9月6日、ロンドン(AFP時事) 〔写真説明〕22日、ロンドン近郊の空港で手を振るジョンソン前英首相(ロイター時事) 〔写真説明〕英労働党のスターマー党首=9月27日、中部リバプール(AFP時事)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.