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習氏、「強軍」加速表明=米に対抗、核戦力重視―中国


 【北京時事】中国共産党の習近平総書記(国家主席)は16日に開幕した党大会で、建国100年の2049年ごろまでに達成するとしていた「世界一流の軍隊建設」の目標時期の前倒しを訴えた。習氏は核戦力の強化も指示した。3期目に入る習政権が、西太平洋地域での米軍の優位を崩すため軍拡を続けることは確実だ。  中国の2022年国防予算は1兆4500億元(約30兆円)超で、習氏が最高指導者となった12年の約6600億元から2倍以上に増えた。この間、習氏は「戦って勝てる軍隊」を目指し、大規模な軍改革を実施した。陸軍偏重で230万人だった総兵力を200万人に削減する一方で、海・空軍を強化し、宇宙・サイバー・電磁波などの新領域の能力向上に努めた。  今年8月に台湾を取り囲む形で行った大規模な軍事演習によって、中国軍は「台湾を海上封鎖する一定の能力」(外交筋)があることを示した。台湾統一に向けて「決して武力行使(の選択肢)を放棄しない」という党大会開幕式での習氏の言葉は、中国軍による侵攻の可能性が徐々に高まっていると感じさせる。  ただ、台湾に侵攻しても米軍が本格的に介入すれば、「中国軍に勝ち目はない」(中国の国際関係専門家)という見方が有力だ。このため、習氏は核の脅威で米軍の動きを止めることを狙っている節がある。習氏は党大会で「強力な戦略抑止力システムの構築」に言及し、核兵器による抑止力強化を重視する方針を表明した。  習政権の成果を誇示するため北京で開かれている展覧会では、推定射程1万2000キロで米国本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」がひときわ注目を集める。傍らには「国家の核戦力の支柱で、戦略の決め手となる重要な能力だ」という説明が添えられた。既存の技術では迎撃が困難とされる極超音速兵器を搭載する中距離弾道ミサイル「東風17」も展示されている。  米国が核兵器削減に取り組む中、中国は核弾頭の数も増やしているもようだ。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、21年1月時点の中国の核弾頭保有数は350発。米国防総省は21年の年次報告書で、中国が27年までに700発、30年までに少なくとも1000発を保有すると予測している。 【時事通信社】 〔写真説明〕中国共産党大会に出席した習近平総書記(国家主席)=16日、北京(AFP時事) 〔写真説明〕12日、北京市内に展示された中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」(左)と中距離弾道ミサイル「東風17」
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