コロナ感染者「緩やかに減少」＝インフル同時流行、対応議論―厚労省助言組織

　新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は１２日、今後の感染状況について「不確実性はあるものの、緩やかな減少傾向または横ばいとなる可能性がある」との見解をまとめた。一方、今冬に新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が懸念されるとして、必要な対応を取るよう求めた。 　政府は同時流行に備え、重症化リスクの低い発熱患者に、新型コロナの検査キットやオンライン診療の活用を促すなどの対応を検討している。対応案はこの日の専門家組織の会合でも議論されており、１３日にも公表される見通し。　 　会合後に記者会見した座長の脇田隆字・国立感染症研究所長によると、同時流行した場合の課題として、委員から治療薬や検査キットの活用方法、オンライン診療のあり方について意見が出たという。脇田氏は「必ず同時流行するかは分からないが、その時を見据えた対応が必要になってくる」との見方を示した。 　１１日までの１週間に確認された全国の新規感染者数は前週比０．７３倍で、減少傾向が続いている。（了）【時事通信社】