ロシア・トルコ首脳、１３日会談＝ウクライナめぐり協議へ―カザフ国際会議

　ロシアのプーチン大統領は１３日、中央アジア・カザフスタンの首都アスタナで開かれるアジア相互協力信頼醸成会議（ＣＩＣＡ）首脳会議に出席する。ＣＩＣＡは安全保障問題を話し合う枠組みで、加盟国トルコのエルドアン大統領も参加。プーチン氏とエルドアン氏は１３日、個別に会い、ロシアの侵攻が長期化するウクライナ情勢について協議する予定だ。 　トルコはロシアとウクライナの仲介役を自任している。両氏が会談するのは、ロシアによるウクライナ東・南部４州の一方的「併合」や、首都キーウ（キエフ）など全土への大規模なミサイル攻撃後で初めて。３月から頓挫している停戦交渉の再開の糸口を見いだせるかは不透明だ。 　先進７カ国（Ｇ７）は１１日、緊急の首脳会議をオンラインで開催。終了後の声明で、４州の併合を認めないと強調した上で、全土へのミサイル攻撃を「戦争犯罪」と見なし、プーチン政権に今後も厳しい制裁を科すと明言した。招待されたウクライナのゼレンスキー大統領は「未来のない指導者（プーチン氏）との対話はあり得ない」と述べ、停戦交渉を否定した。 　プーチン氏の外遊は、９月の上海協力機構（ＳＣＯ）首脳会議に合わせたウズベキスタン訪問以来。アスタナでは１４日の独立国家共同体（ＣＩＳ）首脳会議にも臨む。プーチン氏は、１１月のインドネシア・バリ島での２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）を見据えた外交を展開している。　【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領（右）とトルコのエルドアン大統領＝８月５日、ロシア南部ソチ（トルコ大統領府提供）（ＡＦＰ時事）