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極右台頭に不安と期待=「ファシスト」「任せたい」―伊総選挙


 【ローマ時事】25日に投票が行われたイタリア総選挙。ローマの投票所では、極右「イタリアの同胞(FDI)」の台頭に対する期待と不安の声が聞かれた。  社会学者マッティア・ビッティレッロさん(56)は「FDIのメローニ党首はファシストだ。勝利を阻止するため(中道左派の)民主党に投票した」と語る。同じく民主党支持の大学教授サラさん(52)は「メローニ氏は女性や外国人の権利を侵害するだろう」と不安な表情。FDIを中心とした中道右派連合についても「3党の主張が異なり、安定政権にはならないだろう」と懸念を示した。  一方、FDIに票を投じた弁護士ニコ・ラオログロットさん(50)は「現時点で彼らの政策が良いか悪いかは言えないが、世界でのイタリアの価値を高めてくれると思う。まずはやらせてみてから判断したい」。2018年の前回選挙で左派「五つ星運動」に投票した50代のホテル勤務カルラさんは「五つ星に期待していたが、結局は素人集団で何も改善せず、がっかりした。若いのにはっきり物事を言うメローニ氏に任せてみたい」と期待を込めた。  中道右派連合を支持する会社員ジェラーシ・ロベルトさん(53)は「現政権はイタリアの移民問題より、欧州連合(EU)を優先していた」と不満を漏らした。零細企業を経営する40代男性も「企業に対する税金が高過ぎ、事業拡大の意欲がそがれている。減税を主張する右派に期待する」と話した。 【時事通信社】 〔写真説明〕25日、ローマの投票所を訪れる人々
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