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杉原千畝記念館に支援を=財政難で存続危機―リトアニア


 第2次大戦中に「命のビザ」で多くのユダヤ人を救った外交官杉原千畝をたたえるリトアニア中部カウナスの記念館が財政難に苦しんでいる。新型コロナウイルス禍に加え、ウクライナ危機が追い打ちとなり、訪問者の大部分を占めていた日本人観光客の足が遠のいているためだ。日米などの駐リトアニア大使が文化省に窮状を訴える書簡を送るなど歴史遺産の保護を求める声が上がっている。  記念館は、杉原が勤務した旧日本領事館の建物を改装したもので、2000年から一般公開されている。記念館によると、毎年約2万人の観光客が訪れていたが、20年は2737人、21年は1244人。コロナ禍で2度、長期間休館した。全体の約8割以上を占める日本からの観光客が来なくなり、収入が激減した。  ラムナス・ヤヌライティス館長は、20年に杉原の出身地・岐阜県や旅行会社などから援助を受け、「1年半運営でき、大変感謝している」と語る。しかし、その後も日本からの観光は回復せず、折しもウクライナ紛争で「リトアニアも危険という情報が広がった」という。スタッフの人数も減らしたが、存続の危機が続く。  記念館の窮状を知った日米や、イスラエルなどの駐リトアニア大使が7月末、文化省に対応を求める書簡を送った。リトアニアのメディアによると、議会外交委員会のメンバーも「最も素晴らしい人道主義者の記念館を支援すべきだ」と訴えている。  館長は「(平時に戻れば)日本とリトアニアは以前よりもさらに緊密になるだろう」と話し、コロナ禍が解消し日本からの来訪が戻ることに期待感を示した。 【時事通信社】 〔写真説明〕杉原記念館内に再現された杉原千畝の執務室=6日、リトアニア中部カウナス 〔写真説明〕杉原記念館の前に立つラムナス・ヤヌライティス館長=6日、リトアニア中部カウナス
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