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犠牲者しのび黙とう=「ありがとうしか言えない」―北海道地震から4年・厚真町


 震度7を記録し、44人が犠牲になった北海道地震は6日で発生から4年を迎えた。37人が亡くなった厚真町では、朝から住民らが献花台を訪れ、犠牲者をしのび、黙とうをささげた。  土砂崩れで19人が亡くなった同町吉野地区にある献花台を訪れた館田正幸さん(61)は、青年団の先輩だった男性を地震で失った。花を手向けた後、「笑っている顔しか思い出せない。いつも気に掛けてくれた。ありがとうとしか言えない」と話した。転勤で道内を転々としていた館田さんは、3月に定年退職し、町を応援したいとの思いから故郷に移住したといい、「住むことで力になれたら」と語った。  親族3人と同級生2人を亡くした農業加勢敏和さん(84)は「無念だったろうと思う。亡くなった人たちの分も頑張りたい」と力を込めた。地震で自宅が半壊し、発生時刻になると今でも目が覚めてしまうという。「表面上の復興は進んでも、心の傷は残っている。忘れることはできない」と訴えた。  町役場近くの公園にある慰霊碑の前では、正午のサイレンとともに宮坂尚市朗町長や町職員が黙とうした。宮坂町長は終了後、来年で地震発生から5年の節目となることに触れ、「復旧から復興への歩みを全国に発信していきたい」と語った。  地震は2018年9月6日午前3時7分に発生。北海道で初めて震度7を観測し、災害関連死3人を含む44人が死亡した。2300棟以上の住宅が全半壊したほか、国内初の大規模停電(ブラックアウト)も発生するなど甚大な被害が出た。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕北海道地震の発生から4年を迎え、土砂崩れ現場に設けられた献花台で手を合わせる女性=6日午前、北海道厚真町 〔写真説明〕北海道地震の発生から4年を迎え、慰霊碑の前で黙とうする厚真町職員ら=6日正午ごろ、同町 〔写真説明〕北海道地震の発生から4年を迎え、土砂崩れ現場に設けられた献花台を訪れた男性=6日午前、北海道厚真町 〔写真説明〕北海道地震の発生から4年を迎え、土砂崩れ現場に設けられた献花台を訪れた人たち=6日午前、北海道厚真町
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