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理事長が急きょ運転役=園児死亡の通園バス―降車確認怠ったか・静岡県警


 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の通園バス内で、同園に通う河本千奈ちゃん(3)=同市静波=が意識を失っているのが見つかり、その後死亡した事故で、当日は理事長の70代男性が急きょ運転手を務めていたことが6日、関係者への取材で分かった。県警は園児の降車確認を怠った疑いがあるとみて、経緯を調べている。  県警は同日、業務上過失致死容疑で同園を家宅捜索した。  県警によると、千奈ちゃんら園児6人を乗せた通園バスは、5日午前8時50分ごろ園に到着。午後2時10分ごろ、園児を送るために職員がバスに乗り込んだ際、車内で意識不明となっていた千奈ちゃんを発見した。  関係者によると、同園はバスの運転手を雇っており、千奈ちゃんが乗る車も普段は運転手が担当していた。しかし、事故が起きた5日朝は、理事長が急きょ運転することになったという。   通園バスには理事長のほか、派遣職員の70代女性も同乗していた。園児を降車させた後、近くの駐車場にバスを移動させていた。  送迎バスをめぐっては、福岡県中間市の保育園で昨年7月、当時5歳の園児が車内に取り残され熱中症で死亡した。その後、国は子どもの人数確認でダブルチェックを徹底することなどを求めていた。  静岡県警は、千奈ちゃんが約5時間にわたって車内に放置され、熱中症になった可能性があるとみている。バスを理事長が運転することになった経緯や、派遣職員との情報共有に問題がなかったかなどについて調べを進めるとみられる。(了)【時事通信社】
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