台風１１号、３日夜先島諸島通過へ＝東・西日本は前線で大雨警戒―気象庁

　猛烈な台風１１号は１日午後、沖縄県・先島諸島の南海上にあり、３日午後まで付近にとどまる見通しとなった。その後北上して３日夜に同諸島付近を通過するとみられ、気象庁は暴風や高波に厳重に警戒するよう呼び掛けた。 　１１号は５日から６日には、東シナ海から対馬海峡付近を通って日本海へ進む可能性が高いが、東寄りに進んだ場合は九州に接近、上陸する恐れがある。 　１１号は１日午後３時、宮古島の南約３３０キロの海上を時速１５キロで南南西へ進んだ。中心気圧は９２０ヘクトパスカル、最大風速５５メートル、最大瞬間風速７５メートル。半径９５キロ以内が風速２５メートル以上の暴風域、北西側４４０キロ以内と南東側２２０キロ以内が風速１５メートル以上の強風域。 　一方、東北から九州にかけての日本海側には前線が延び、東・西日本の各地で激しい雨が降った。前線は３日まで停滞する見通しで、大雨による土砂災害や低地の浸水、河川の増水に警戒が必要。 　２日午後６時までの２４時間予想雨量は多い所で、東海１５０ミリ、近畿と中国８０ミリ、北陸６０ミリ。その後、東海では３日午後６時までの同雨量が１００～１５０ミリ。　（了） 【時事通信社】