「警護体制再構築が最優先」＝露木長官が就任会見―中村氏「想定の身の処し方」・警察庁

　安倍晋三元首相銃撃事件を受け辞任した警察庁の中村格前長官（５９）の後任として３０日に就任した露木康浩長官（５９）は、同日の記者会見で「最優先に取り組むのは警護体制の再構築だ。警察庁と都道府県警察が一体となり、一から出直す覚悟で努力を積み重ねたい」と抱負を述べた。 　露木長官は次長時代、銃撃事件に関する警察庁の検証チームでトップを務めた。「痛恨の極みで、重く受け止めている」とした上で、新警護要則を制定するなどの再発防止策について「必要な内容を盛り込んだが、不断の見直しが重要だ」と指摘した。 　辞任した中村氏も会見し、「警察の失敗によって重大な結果を招いた。二度と起こさないために再発防止策を講じた上で人心を一新するというのは、長官になった時から想定していた身の処し方だ」と話した。　 　会見前に行われた職員への離任あいさつにも言及。「警察は必ず結果を求められる宿命にあるが、過程を省みない風潮がある。それは変えるべきだと申し上げた」と述べた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕就任会見に臨む警察庁の露木康浩新長官＝３０日午後、東京・霞が関 〔写真説明〕離任会見をする警察庁の中村格前長官＝３０日午後、東京・霞が関