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被災3県「勇気づけられた」=東北勢初の優勝に歓喜―高校野球・仙台育英


 夏の全国高校野球で、仙台育英高校(宮城)が22日、東北勢として初めての優勝を果たした。東日本大震災から11年5カ月。被災地を含む東北地方では「勇気づけられた」「東北の誇りだ」と歓喜の輪が広がった。  同校野球部の練習施設がある宮城県多賀城市。パブリックビューイングが開催された市民ホールでは住民ら約270人が試合の行方を見守った。得点が入るたびに会場は拍手と歓声に包まれ、優勝の瞬間にはユニホームを着た地元の野球少年らが立ち上がって喜びを爆発させた。同市の無職男性(77)は「震災や大雨被害など、自然災害が続く東北を勇気づけてくれた」と笑顔を見せた。  津波の甚大な被害に遭った同県沿岸部も歓喜に沸いた。南三陸町の自営業高橋才二郎さん(72)は「被災地が一つになってさらに復興できると思う」と声を弾ませた。山元町の伊藤秀孝さん(85)は「練習もできず、家族を亡くした人もいた。東北の誇りだ」と力強く語った。  福島県でも喜びの声が上がった。大熊町と避難先の同県広野町で2拠点生活をしている兼業農家の池田光秀さん(61)は「同じ東北として本当にうれしい」と語った。地元の楢葉町スポーツ協会で働く元プロ野球選手の赤間謙さん(31)は「いろいろな人たちの思いを背負って戦ってくれた。感動をありがとう」とたたえた。  岩手県出身のプロ野球選手、佐々木朗希選手を「応援する会」の伊東孝会長(68)=同県陸前高田市=は「初めて(優勝旗が)『白河の関』を越え、非常に喜んでいる。歴史が塗り変わった」と感極まった様子。震災で大きな被害を受けた大船渡市の団体職員、菅生光輝さん(41)は「野球ブームの追い風になる。被災地にとっても勇気をもらえた」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕仙台育英高校の全国高校野球初優勝に歓喜する宮城県多賀城市の住民ら=22日午後、同市
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