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米中貿易協議、めど立たず=関税見直し難航―ペロシ氏訪台


 【ワシントン時事】米中が双方からの輸入品に課している関税の見直しが難航している。ペロシ米下院議長の台湾訪問をきっかけに両国間で緊張が高まっているからだ。米中はともに関税引き下げは経済効果があるとみているが、今秋に米国は中間選挙、中国は共産党大会を控えて互いに弱腰を見せられず、貿易協議再開のめどは立っていない。  「米中の地政学的状況は極めて複雑化した」。レモンド米商務長官は10日、米ブルームバーグテレビに対し、ペロシ氏訪台の影響についてこう分析した。バイデン米政権は物価高対策として対中制裁関税の引き下げを検討。中国にも対米報復関税を下げるよう求めてきた。だが中国は応じず、協議は「やや困難になっている」と明かした。  バイデン大統領と中国の習近平国家主席は先月下旬、ペロシ氏訪台前の電話会談で、台湾情勢をめぐり激しい応酬を繰り広げた。米高官によるとバイデン氏は、焦点の一つだった対中関税引き下げを会談で採り上げなかった。中国の譲歩なしに制裁を緩めるのは難しいと判断したとみられる。  中国が前例のない軍事演習で米台接近をけん制し、米政府は対中関税の見直しに慎重になっている。政権支持率に響いている高インフレの抑制策として、消費財への上乗せ関税を下げる一方、半導体など重要物資の関税は上げる選択肢を検討。だがロイター通信は「いったん保留した」と伝えた。  一方、ペロシ氏訪台に猛反発した中国は8項目の対抗措置を発表した。米中間の軍事分野や気候変動対策の交渉停止が含まれるが、貿易協議には言及していない。中国経済が悪化する中、米国による関税引き下げを成果として勝ち取りたい考えで、対話の余地を残したとも受け取れる。  トランプ前米政権が仕掛けた米中貿易戦争は、双方の経済にとって足かせとなっている。米中首脳は初の対面会談に向け調整を進めることでは合意しており、貿易協議の行方は予断を許さない。 【時事通信社】 〔写真説明〕北京のホテルに掲げられた米中の国旗=2019年5月(AFP時事)
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