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「抑止論」非難、核なき世界を=平和宣言で市長訴え―77回目、広島原爆の日


 広島は6日、77回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園では市主催の平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、岸田文雄首相ら約3200人が参列。松井一実市長は平和宣言で、ロシアのウクライナ侵攻を契機に「核兵器による抑止力なくして平和は維持できないという考え」が世界中で勢いを増していると非難し、「全ての核のボタンを無用のものにしなくてはならない」と訴えた。  式典には、98カ国と欧州連合(EU)の代表が出席。原爆投下時刻の午前8時15分、「平和の鐘」に合わせて1分間の黙とうをささげた。  松井市長は平和宣言で、核保有国の為政者に対し、「核兵器のない世界を夢物語にすることなく、その実現に向け、国家間に信頼の橋を架け、一歩を踏み出す」よう呼び掛けた。  被爆地を訪れて核兵器を使用した際の結末を直視し、「国民の生命と財産を守るためには、核兵器を無くすこと以外に根本的な解決策は見いだせないことを確信していただきたい」と述べた。日本政府には核兵器禁止条約の批准を改めて求めた。  岸田首相はあいさつで、「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは、唯一の戦争被爆国であるわが国の責務であり、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓い」と強調。「非核三原則を堅持しつつ、『厳しい安全保障環境』という現実を『核兵器のない世界』という理想に結びつける努力を行う」とした。  式典に初参列した国連のグテレス事務総長は「核の脅威に対する唯一の解決策は核兵器を一切持たないことだと認識しなければならない」と指摘。「世界は、この地、広島で起こったことを決して忘れてはならない」と訴えた。   式典では、松井市長と遺族代表2人が、この1年間に死亡が確認された4978人の名前を記した原爆死没者名簿を慰霊碑に納めた。犠牲者は33万3907人となった。厚生労働省によると、被爆者健康手帳を持つ人は今年3月末時点で全国に11万8935人。平均年齢は84.53歳で昨年より0.59歳高くなった。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕平和記念式典で、原爆死没者名簿を慰霊碑に納める広島市の松井一実市長(右)と遺族代表=6日午前、広島市中区
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