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淡水貝化石に世界最古の模様=前期白亜紀地層から―福井


 福井県立恐竜博物館は13日、同県勝山市にある約1億2000万年前(前期白亜紀)の地層から見つかった貝の化石に、模様が残されていることが分かったと発表した。川や湖などの淡水に生息していた二枚貝の化石で、模様が見つかったものとしては世界最古だという。論文は同日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。  二枚貝類はシジミやアサリなどの仲間で、二枚の貝殻を持つ。模様が残っていた淡水二枚貝の化石は、ボスニア・ヘルツェゴビナの約1500万年前の地層から発見された1例のみだった。  化石は3種17点で、大きさは3~10センチ。2020年から始まった同博物館の調査で見つかった。化石表面の薄い泥を取り除くのが難しかったが、空気や砂粒を吹き付けて汚れを取り除く機材の導入で模様の存在が分かった。現在の淡水二枚貝と比較したところ、同心円状のしま模様などの特徴がほぼ同じだった。  貝殻の模様は、捕食者から身を守るためのカムフラージュだと考えられている。同博物館の安里開士主事は先行研究から、当時は鳥類や魚類のほか「草食恐竜も貝を捕食していたのではないか」と推測している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕福井県勝山市にある約1億2000万年前の地層から発見された淡水二枚貝化石と模様。下段は色彩イメージ(同県立恐竜博物館提供、イメージ図・大西陽子氏) 〔写真説明〕淡水に生息する二枚貝(手前)と、水を飲む草食恐竜のイメージ図(福井県立恐竜博物館提供、図・大西陽子)
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