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ロシア軍、東部の製油所占拠=南部でまたミサイル攻撃―ウクライナ


 【ロンドン時事】ロシア軍はウクライナ軍が押さえる東部ルガンスク州最後の主要都市リシチャンスクに対する包囲網を一段と狭め、ロシアの複数のメディアによると、2日までに同市にある製油所を占拠した。また、同日のウクライナの国営通信報道によれば、南部ミコライウ州でロシア軍のミサイル攻撃があった。ミコライウやその西方のオデッサ州などではここ数日ミサイル攻撃が相次ぎ、民間人多数が死傷している。  ロシアのタス通信は6月30日、親ロシア派武装勢力「ルガンスク人民共和国」幹部の話として、ロシア軍と武装勢力がウクライナ最大のリシチャンスク製油所の全域を支配下に置いたと報道。ロシア通信(RIA)も1日、国防省の情報として製油所の掌握を伝えた。  米シンクタンク、戦争研究所の1日の報告によると、ロシア軍は同日、リシチャンスクの包囲強化を狙い、市の南部や南西部で攻撃を続行。英国防省は2日の報告で、ロシア軍がリシチャンスク周辺で空爆や砲撃を併用しながら、小規模な前進を続けていると分析した。  川を挟んでリシチャンスクの対岸にある要衝セベロドネツクは先月25日に陥落。リシチャンスクが制圧されればルガンスク州全域が事実上、ロシア軍の支配下に入る。  一方、ウクライナの国営通信が2日伝えたところでは、ミコライウ州で1日朝、港湾インフラなどにロシア軍のミサイル12発が撃ち込まれ、1人が死亡した。州都ミコライウのセンケビッチ市長によれば、同市では2日未明にも大きな爆発があった。 【時事通信社】 〔写真説明〕ミサイル攻撃を受けた住宅の周辺=1日、ウクライナ東部バフムート(AFP時事)
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