ロシアのプーチン大統領が6月29日、ウクライナ侵攻後初の外遊で訪れた中央アジア・トルクメニスタンでの待遇が、臆測を呼んでいる。カスピ海沿岸5カ国の首脳会議に参加するため、各首脳が首都アシガバートの空港に降り立ったが、プーチン氏だけ出迎えがなかった。自ら望んだという説もある。  米政府系放送局が伝えた映像によると、空港でカザフスタンのトカエフ大統領やアゼルバイジャンのアリエフ大統領は、民族衣装の少年らから、ロシアや旧ソ連圏で伝統の「パンと塩」や花束などで歓迎を受けた。  だが、プーチン氏にこうした対応はなし。独りでタラップを降りると、歩きながら暑そうにジャケットを脱ぎ、専用車に乗り込んだ。異例の光景に、インターネット上では「毒を盛られることを恐れて、パンを口にするのを嫌ったのではないか」「人々との濃厚接触を恐れている」という声が上がった。  実際、ロシア大統領府は厳しい新型コロナウイルス対策で知られ、親密な歓待をあえて拒否した可能性もある。2月にモスクワを訪問したフランスのマクロン大統領は、警戒してロシア側の検査に応じず、プーチン氏と会談時、長いテーブルの端に座らされた。  プーチン氏との「距離」は今回のカスピ海沿岸5カ国の首脳会議でも話題になった。巨大な長方形のテーブルに、各首脳がマイクなしでは声が聞こえないほど遠く離れて着席。コロナ対策かどうかは不明だ。 【時事通信社】 〔写真説明〕カザフスタンのトカエフ大統領=5月26日、ビシケク(EPA時事) 〔写真説明〕アゼルバイジャンのアリエフ大統領(ロシア外務省提供)=6月23日、バクー(AFP時事) 〔写真説明〕会見するロシアのプーチン大統領=6月29日、アシガバート(AFP時事)