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食料輸出再開に期待=黒海要衝の島奪還―ウクライナ


 【ロンドン時事】ロシア軍が30日、ウクライナ侵攻初日に占領した黒海のズメイヌイ(蛇)島から撤退した。同島はウクライナ南部の港湾都市オデッサに近い戦略的要衝で、世界的な食料危機を招いている海上封鎖にも利用されてきた。撤退により封鎖が緩まり、穀物大国ウクライナからの輸出再開へ道が開けると期待も出ている。  ズメイヌイ島はウクライナ沖約35キロにあり、重要な航路のすぐそばに位置する。ロシアは島を占領後、部隊を駐屯させるなどして海上の動きを監視してきた。  いつ攻撃されるか分からない中で主要な輸送路は封じられた格好になった。ウクライナからの穀物輸出は停滞し、世界各地で食料不足や価格高騰が引き起こされている。  ロイター通信によると、米外交政策研究所のロブ・リー上級研究員は「(島奪還の)最も重要な点は、ウクライナ経済と世界の食料供給を左右するオデッサからの穀物輸出再開につながる可能性があることだ」と指摘した。ロシア軍撤退を受け、ウクライナが輸出に向けた海上輸送路を再構築できれば、特にアフリカなどで深刻化する食料問題が緩和に向かう可能性もある。  ただ、楽観はできない。ロシア軍はズメイヌイ島の拠点がなくても、依然海上から食料輸送の船舶活動を妨害できる。オデッサへの攻撃も続いており、ウクライナ当局者によると、7月1日未明に集合住宅にミサイルが着弾し、少なくとも10人が死亡した。また、黒海に仕掛けられている機雷の除去も容易ではない。早期の輸出正常化は困難と慎重な見方もある。 【時事通信社】 〔写真説明〕米民間企業マクサー・テクノロジーズが6月30日に公開した、黒海・ウクライナ沖のズメイヌイ島の衛星画像。撮影は同月17日(AFP時事)
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