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海図なしで島に接近=スマホ電波目的か―モーリシャス座礁事故・運輸安全委


 インド洋の島国モーリシャス沖で2020年7月、日本の貨物船が座礁し、重油が流出した事故で、運輸安全委員会は30日、調査内容の経過報告書を公表した。スマートフォンの電波を受信するため、詳細な海図を持っていないにもかかわらず島に接近を続けたことが事故原因との見方を示した。  重油流出の経緯や対応については、モーリシャス政府から提供を受けた航海データ記録装置の解析などを行い、最終報告書でとりまとめる。  報告書によると、モーリシャス島の詳細な海図があれば、サンゴ礁や障害物の情報から乗組員が事前に危険に気付けた可能性があった。  また、船長らがスマホの電波を受信する目的で航海計画を変更した可能性があると指摘。船には定額課金制のデータ通信機器がなく、過去にも受信目的で陸に接近したことがあったと考えられるとした。   事故を起こした貨物船「WAKASHIO」は、長鋪汽船(岡山)が所有し、商船三井(東京)が運航を手配。他にも登記上の所有法人や、船員を手配する会社など複数の企業が関わっていた。海外と行き来する日本の商船には同様のケースがあるといい、安全対策に関する会社間の緊密な連携や、船舶の位置情報を共有できる体制整備の必要性を提言した。  事故は20年7月25日夜(現地時間)に発生。燃料タンクから約1000トンの重油が流出し、マングローブやサンゴ礁を汚染した。インド人船長とスリランカ人1等航海士がモーリシャス当局に逮捕され、昨年末に禁錮刑が言い渡された。(了)【時事通信社】
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