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ウクライナ軍、敗北も「目標達成」=ロシア部隊消耗、次はドネツク州


 ロシア軍の激しい攻撃にさらされたウクライナ東部の要衝セベロドネツクが25日、陥落し、ウクライナ軍はルガンスク州の支配権を喪失しつつある。5月にアゾフスタリ製鉄所から精鋭部隊が投降して幕を閉じた南東部マリウポリ包囲戦に続く敗北。一方で「ロシア部隊を消耗させる主目標を達した」(米シンクタンクの戦争研究所)とも評価されている。  ロシア軍は5月にセベロドネツクへの攻撃を本格化させたものの、一進一退の戦闘は長期間に及んだ。今後、東部ドンバス地方を構成するドネツク州の制圧も目指すとみられるが、泥沼の地上戦で民間人の犠牲者や双方の戦死傷者がさらに増える恐れがある。  プーチン大統領は2月下旬、侵攻に先立ち、ドンバス地方を一部占拠してきた二つの親ロシア派を「独立国家」として承認。その領土は2州全域に及ぶと強弁し、支配の拡大に向けて作戦を命令した。ロシア軍はキーウ(キエフ)州を含む北部から撤退後、東部に戦力を振り向けた。  セベロドネツクはルガンスク州の事実上の州都として、ドネツ川対岸のリシチャンスクと共にウクライナ軍が死守していた。今回の動きは、有利な陣地に移り、新しい重火器を手にするための「戦術的撤退」(米国防総省当局者)とみられている。ロシア軍による制圧は「戦争の転換点にはならない」(戦争研究所)とも言われる。  ロシア側は、欧米の軍事支援が効果を出す前に、ドネツク州の事実上の州都クラマトルスクまで戦線を伸ばしたい考え。頓挫している停戦交渉の再開の可能性をにらみつつ、ドンバス地方をめぐる戦闘は「時間との闘い」にもなっている。プーチン氏は5月9日の戦勝記念日の演説で、ドンバス地方を「歴史的な土地」と表現した。  一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、2月下旬の侵攻開始前の状態までロシア軍を押し戻すことができれば「勝利と見なす」と強調しているが、支配地域や人命が奪われているのが実情。「重火器の数で10倍」とされたロシア軍との戦力差を埋めるべく、欧米の兵器・弾薬供与のさらなる充実を訴える声が一層強まりそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕装甲兵員輸送車に乗るウクライナ兵=23日、東部ルガンスク州(AFP時事)
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