北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、国土交通省は24日、有識者による対策検討委員会を開き、海上運送法を改正し、安全確保命令に違反した場合の罰則を強化する方針を明らかにした。  現行の海上運送法では命令に違反しても、罰則は100万円以下の罰金にとどまる。道路運送法や鉄道事業法、航空法は、命令違反に対して懲役と罰金刑を科している。同等の罰則となるよう、海上運送法を改正し、懲役刑の導入を検討する。  2016年に長野県軽井沢町で起きたバス事故後、道路運送法を改正し懲役刑が導入されたことを参考にした。  このほか、海上運送法の行政処分として、現行の事業者への許可取り消しと事業停止に加え、1隻ごとに船舶の使用を停止できる命令を創設する。   また、行政処分の客観的基準を導入する方針も決めた。具体的には法令違反を点数化して、違反点数の累積によって処分を判断する。  事故を起こした運航会社「知床遊覧船」をめぐっては、昨年2度の事故を起こしていたにもかかわらず行政指導にとどまった。現行の処分は、違反項目を総合的に勘案し、事案ごとに判断している。軽微な違反では、回数が多くても指導止まりになることがある。点数化によって基準を明確にし、処分漏れを防ぎたい考えだ。(了)【時事通信社】

情報提供元 : 時事通信社
記事名:「 安全確保命令違反、厳罰化へ=懲役刑の導入検討―国交省、海上運送法改正・知床観光船