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戦術核、前線配備か=有事の米軍増援を抑止―北朝鮮


 【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮は21~23日に開かれた朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議で、軍前線部隊の任務に「重要軍事行動計画」を追加し、そのための組織改編案を承認した。具体的内容は不明だが、金正恩総書記は「いかなる敵にも圧勝する強力な自衛力を築く」と強調。最近の動きから、局地攻撃を想定して短距離ミサイルなどに搭載する戦術核の配備を決めた可能性が指摘される。  金与正党副部長は4月4日の談話で「南朝鮮がわれわれと軍事的対決を選択する状況が到来すれば、核戦闘武力の任務を遂行せざるを得ない」と韓国に対する戦術核使用に言及。「戦争初期に主導権を握り、相手の戦争意欲をくじくため」と説明した。  さらに北朝鮮メディアは同17日、「新型戦術誘導兵器」の発射実験成功を伝える中で「前線長距離砲兵部隊の砲撃力を向上させ、戦術核運用の効率と火力の多角化を強化する上で大きな意義を持つ」と強調した。  2020年まで韓国国防省高官だった金廷燮・世宗研究所副所長はこうした動きに関連し「北朝鮮の核弾頭は既に直径60センチまで小型化が進んでいる」と推定。スカッドミサイルや、変則軌道の新型短距離弾道ミサイルには搭載可能だと語る。  北朝鮮メディアは6月23日、日本海に面した韓国南東部・浦項地域の地図を前に正恩氏らが討議する写真を公表。戦術核は、有事の際に南部の釜山や浦項などを通じた米軍の増援を抑止するのが主目的とみられている。  大陸間弾道ミサイル(ICBM)などに搭載される戦略核は正恩氏直轄とされる戦略軍司令部で運用されるが、金廷燮氏は「戦術核は総参謀部、砲兵司令部という通常の指揮系統による運用を想定しているのではないか」と分析。今回の組織改編もこれと関連している可能性がある。  北朝鮮が既に準備を終えたとされる核実験についても、戦術核実験との見方が多い。昨年10月に発射した小型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などに搭載するため、一層の小型化を目指していると指摘される。 【時事通信社】 〔写真説明〕平壌で開かれた北朝鮮の朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議に出席する金正恩総書記(左から2人目)=撮影日不明(朝鮮中央通信が24日配信)(AFP時事)
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