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中国の高級魚禁輸に猛反発=選挙前の揺さぶり警戒―台湾


 【台北時事】中国が台湾産の高級魚ハタの輸入を13日から停止した。禁止薬物が検出されたと説明しているが、台湾の蔡英文政権は「国際ルールを無視した政治的な妨害だ」(蘇貞昌・行政院長)などと猛反発。11月に統一地方選を控えており、中国の揺さぶりを警戒している。  台湾の農業委員会(農水省)によると、2021年のハタの輸出は6681トンで、このうち9割超が中国向け。中国が昨年から禁輸している台湾産のパイナップルも、もともとは輸出の大半が中国向けだった。昨年来、対中輸出依存度が高い農水産品が相次いで標的にされている。  「皆さんへの打撃を抑えるのが政府の責任だ」。蔡総統は17日、南部・高雄の水産加工場と養殖場を訪れた際、業者らにこう呼び掛け、中国によるハタの禁輸対策として政府が輸出先の開拓などを支援すると約束した。  台湾は、24年の次期総統選の前哨戦となる統一地方選を今年11月に控えている。ハタの養殖は与党・民進党の支持基盤である南部が盛んだ。中国は禁輸により、同党を揺さぶる狙いがあるとみられる。  今年1~3月期の台湾農産品の輸出先トップは米国で、これまで最大だった中国は3位に転落した。中国から禁輸を受けたパイナップルなどの受け皿となった日本は2位だった。  蔡政権は発足当初から中国に偏重している輸出先の多角化を目指してきた。しかし、工業製品を含む輸出全体では中国が断トツで、対中依存脱却のハードルは依然高い。 【時事通信社】 〔写真説明〕17日、台湾南部・高雄市の水産加工場を訪れた蔡英文総統(総統府提供・時事)
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