埼玉立てこもり、男を再逮捕＝医療相談員への殺人未遂容疑―県警

　埼玉県ふじみ野市の民家立てこもり事件で、県警は１０日、殺害された医師に同行した医療相談員の男性２人に対する傷害と殺人未遂の疑いで、無職の渡辺宏容疑者（６６）＝同市大井武蔵野＝を再逮捕した。傷害容疑については認めているが「殺意はない」と容疑を一部否認している。 　再逮捕容疑は１月２７日午後９時ごろ、自宅を訪れた医療相談員に催涙スプレーを噴射したほか、別の相談員に猟銃を向けて１発発砲した疑い。 　県警によると、渡辺容疑者は猟銃を取り上げた医療相談員に隠し持っていた催涙スプレーを噴射。直後に別の銃を持ち出し、もう１人の相談員に向けて撃ったが、当たらなかったという。　 　渡辺容疑者は事件当日、前日に死亡した母親の担当医だった鈴木純一さん＝当時（４４）＝らを自宅に呼び出し、猟銃を発砲。鈴木さんを殺害したほか、理学療法士の男性に重傷を負わせた。県警は、渡辺容疑者が医師らに一方的な恨みを抱いて銃撃したとみて調べている。（了）【時事通信社】