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石油禁輸、いまだ合意見通せず=ハンガリー反対で難航―EU


 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)でロシア産石油輸入禁止の議論が難航している。欧州委員会の提案から3週間が過ぎたが、依存度の高いハンガリーが対応資金などを要求して反対姿勢を崩さず、全会一致が必要な合意は見通せない状況だ。30、31両日に開くEU首脳会議での進展への期待も遠のきつつある。  欧州メディアによると、ハンガリーのオルバン首相はミシェルEU大統領に宛てた23日付の書簡で「未解決課題の大きさから包括的解決策は首脳会議前には見いだせない可能性が高い」と早期決着を否定。会議での議論に消極的な考えを示した。  欧州委は4日、対ロ追加制裁案の柱として原油は6カ月以内、石油製品は年内の禁輸開始を提案。早期対応が困難なハンガリーとスロバキアには2023年末までの猶予期間を与えた。  しかし、ハンガリーは「経済への核爆弾だ」(オルバン氏)と反発し、猶予期間を24年末に延ばす修正案も拒否。パイプライン整備や精製施設更新などに総額150億~180億ユーロ(約2兆~2兆4000億円)が必要などと訴え、資金支援を求めている。  一方、欧州委は18日、天然ガスを含むロシア産燃料依存から27年までに脱却するため、再生可能エネルギーの促進を軸とした投資計画を発表した。石油関連インフラにも20億ユーロを確保したが、オルバン氏は「緊急投資への資金供給の手順や時期が示されていない」と不満を表明。事態打開には至っていない。  EU内には経済への影響をめぐる懸念も根強く、決定の遅れを好都合と捉える加盟国もあるとされ、対ロシアで強硬姿勢を維持してきたEUの結束は正念場を迎えている。議論がもたつくEUには、イエレン米財務長官が禁輸実施までの間は石油に関税を上乗せするよう促すなど外圧も高まっている。 【時事通信社】 〔写真説明〕ハンガリーのオルバン首相=4月、ブダペスト(AFP時事)
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