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北欧2国の加盟手続き「迅速化」=対ロ安全確保が課題―NATO


 【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)は、フィンランドとスウェーデンが申請すれば、加盟手続きを大幅に急ぐ構えだ。要件面で障害はなく、31、32番目の加盟国となるのは確実視されるが、手続き完了には少なくとも数カ月を要する見通し。ロシアは対抗措置を警告しており、この間の安全確保が課題となる。  NATOのストルテンベルグ事務総長は12日の声明で、フィンランドの加盟申請方針を歓迎し、手続きが「円滑かつ迅速」に進むと強調した。  NATOは加盟交渉で、民主的な政治制度が機能しているかや、NATOに貢献できる軍事的能力の有無などを検討。要件を満たすと判断すれば、全30加盟国が加盟議定書に署名し、それぞれの国での批准手続き完了で正式加盟に至る。  北欧2カ国は欧州連合(EU)に加盟する民主主義国。近年はNATOと軍事協力や合同訓練を重ねていることもあり、議定書署名までは「数週間で終えられる」(NATO外交筋)とみられている。6月末の首脳会議が大きな節目になる可能性がある。  一方、議定書批准は加盟国ごとに手続きが異なり、完了時期は流動的だ。2020年3月に加盟した北マケドニアの場合、批准に1年強を費やした。今回は各国とも手続きを早める意向だが、最短でも数カ月から半年を要すると見込まれている。  手続きを急ぐのは、加盟国への攻撃を全加盟国への攻撃と見なす集団防衛義務が適用されない「グレー期間」に、NATO不拡大を主張するロシアからサイバー攻撃などの妨害工作や軍事的圧力を受けることが懸念されるためだ。  北欧2カ国は、米欧各国からのグレー期間の安全の保証取り付けに奔走。英国との間では11日、それぞれ相互安全保障に関する宣言に署名した。ストルテンベルグ氏も周辺国への増派を示唆しているが、そうした措置が地域の緊張を高めることもあり得る。 【時事通信社】 〔写真説明〕北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長(左)とフィンランドのマリン首相=2021年10月、ヘルシンキ(AFP時事)
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