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知床不明船、昨年も2回事故=足場悪く、救助に時間―運航会社を特別監査・国交省


 北海道・知床半島沖で消息を絶った観光船「KAZU I(カズワン)」は昨年、浅瀬に座礁するなど事故を2回起こしていた。国土交通省は運航会社に対する特別監査を実施。同社の安全管理体制に問題がなかったか詳しく調べる方針だ。  同省によると観光船は昨年5月、海面に浮いたロープと接触して乗客3人に軽傷を負わせた。同6月には浅瀬に乗り上げる事故を起こした。  事故が続いたことを受け、国交省は運航会社「知床遊覧船」(斜里町)を行政指導。航行中の見張り強化などを求めていた。  現場の周辺海域では、他の船も事故を起こしていた。運輸安全委員会の事故調査報告書によると、遊覧中の船が2019年6月、岩礁に接触して急停止し、乗客乗員13人が負傷した。当時の船長は乗客に野生の熊を見せようと、本来の航路を外れて海岸に近づいたという。  現場に最も近い第1管区海上保安本部の航空基地は約160キロ離れた釧路市にある。同本部の担当者は「飛ぶだけでも1時間以上はかかる上、荒天だと船のスピードも出せない」と指摘。救助が必要となった場合の足場の悪さを強調する。  国交省によると、観光船の事業許可などを受けるには、運輸局に運航経路などを定めた事業計画を提出し、運航可否の判断基準を含めた安全管理規定を策定する必要がある。同省は特別監査で従業員から話を聴くなどし、規定を守って運航していたかどうか確認する。  斜里町での視察後、取材に応じた斉藤鉄夫国交相は「過去2回の事象とどういう関係にあったのかということも検証したい」と述べた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕観光船の運航会社に対する特別監査で、事務所に入る国土交通省の職員ら=24日午後、北海道斜里町 〔写真説明〕北海道・知床半島沖の観光船事故で、ウトロ港を視察する斉藤鉄夫国土交通相(左から2人目)=24日午後、北海道斜里町
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