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「反極右」結集なるか=前回選挙より接戦予想―仏大統領選


 【パリ時事】24日に行われるフランス大統領選決選投票は、2017年の前回選挙に続き、中道のマクロン大統領と極右政党「国民連合(RN)」のルペン候補が対決する。マクロン氏は「反極右」を旗印に支持を呼び掛けるが、ルペン氏の穏健化戦略でRNに対する有権者の拒否感は薄れている。世論調査では、前回選挙よりも接戦になると予想されている。  第1回投票で敗北した右派共和党のペクレス候補や左派社会党のイダルゴ・パリ市長は、「極右を阻止するため」に決選投票でマクロン氏を支持すると表明。得票数が3位だった急進左派「不屈のフランス」創設者のメランション候補も、マクロン氏への支持は表明しないものの「ルペン氏に投票してはいけない」と呼び掛けた。  02年の大統領選第1回投票では、ルペン氏の父ジャンマリ氏が現職のシラク大統領(当時)と共に決選投票に進出。各地で反極右デモが連日巻き起こり、結果はシラク氏が8割以上の票を獲得し、圧勝した。  前回選挙の決選投票でも、極右大統領の誕生を恐れた有権者がマクロン氏に投票し、得票率約66%でマクロン氏が勝利した。しかし、世論調査によると、今回の決選投票での予想得票数は、マクロン氏が54%、ルペン氏が46%と差が縮小している。  パリ政治学院研究員のセルジュ・ガラム氏は「RNに対する恐怖はもはや存在しない。『マクロン政治はうんざりだ』という極左や左派の有権者が、『ルペン氏が大統領になっても構わない』と棄権するだろう」と分析。「投票率が下がれば、ルペン氏が勝つ可能性が高くなる」と指摘した。 【時事通信社】
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