日野自、認証取り消しへ＝小型エンジンでも不正―データ改ざんで国交省

　日野自動車が排ガスや燃費のデータを改ざんしたとされる問題で、国土交通省は２５日、行政処分の前に意見を聞く「聴聞」を実施した。同社が処分を受け入れる書面を提出したため、同省は問題があったエンジンを搭載した車の生産に必要な認証を取り消す方針を固めた。 　同社は同日、新たに小型エンジンでも数値の改ざんがあったと発表した。燃費を測る試験の際、複数回の測定結果で最も良い数値を採用するなど、エンジン性能を偽って国の基準を満たしたように装っていた。　 　このエンジンは、小型バス「日野リエッセII」に搭載され、計約２０００台が販売された。トヨタ自動車もエンジンの提供を受けて生産しており、累計約３０００台が販売されたという。 　国交省は立ち入り検査で、日野自が既に公表していた中・大型エンジンを含む計４種類のエンジンについて、不正を確認したとしている。 　同省は同社からエンジンの供給を受けて車両を生産しているトヨタといすゞ自動車への聴聞も実施した。両社も「意見はございません」と処分を受け入れる書面を提出した。（了）【時事通信社】