starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

新入生、ロシア語学ぶ意義は=軍事侵攻、大学は影響注視―「意欲高まった」の声も


 4月からの新年度を前に、ロシア文学などを教える大学では、ウクライナ侵攻が新入生の進路選択に与える影響を注視している。「ロシア語の履修者が減るのでは」との懸念の一方、新しく大学生になる若者からは「かえって意欲が高まった」との声も聞かれた。  日本ロシア文学会(会長・中村唯史京都大教授)は、今回の軍事侵攻を受けて文書を公表した。文書では「なぜこんなことをする国の言語や文化を学ぶのかと悩み、後悔している人もいるかもしれない」と学習者を気遣いつつ、ロシアについて学ぶことは「ロシア政府の軍事侵攻を肯定することを意味しない」と明言。国家による分断を乗り越え、ロシア語話者や文化の担い手と対話していくことが重要だと説いた。  教養学部の1、2年生にロシア語を教えている東京大の渡邊日日教授(文化人類学)も、新入生に向けてロシア語を学ぶ意義をつづった文章をインターネット上に公開し、一部で反響を呼んだ。国家と言語はイコールではなく、戦地や避難民の声を聞くためにも、ロシア語が必要だと訴える。  「日ロ関係に関心があり、懸け橋になろうとする人はむしろ増えるかもしれないが、経済や実利的な理由で選択する人は減るだろう」と今後を予測。一方で「(侵攻により)学習意欲がなくなる学生がいてもおかしくない」と懸念し、現在履修している学生への支援が必要だとした。  春から東大に入学し、第2外国語にロシア語を選ぶ予定の男性(19)=大分県=は「(日米の)相手方の考え方を知りたいと思ったのがきっかけで、共産圏の言葉に興味を持った」と明かす。  「今回の戦争でロシア語を勉強したいというモチベーションは高まった」といい、「ロシアにはロシアの考え方があるはず。ウクライナ情勢についても、少しでも言語を理解できれば正しい情報入手につながるかもしれない」と話した。(了)【時事通信社】
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.