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「うちより安心」「早く家に」=続く断水、避難所になお―福島


 福島県では、なおも避難生活を強いられている住民も多い。震度6強を観測し、一時228人が詰め掛けた相馬市の体育館「スポーツアリーナそうま」には18日時点で約90人が身を寄せている。  1人暮らしの渡辺愛子さん(88)は「うちにいると怖くて。避難所にいるとほっとする。子どもたちの家に来るよう言われたけど、食事は若い人と違うし、何かと気を使うでしょ」と話した。  一家7人で体育館に身を寄せる野坂文男さん(79)は車いす生活をするため、避難所は不自由だ。「簡易ベッドを借りたけど、だめだった。一度寝たら起き上がれない。早く電動ベッドのある家に戻りたい」と嘆いた。  とはいえ、市内の広い範囲で断水が続き、野坂さん宅はガスも止まったままだ。  一緒に避難する野坂さんの親族女性は「(南相馬市の)原町地区などまで行けばお風呂に入れるけど、7人家族では毎日は無理。ドラッグストアで買った汗拭きシートで体を拭いている。でもべとべとして」とこぼす。18日も震度3などの小さな地震が起きており、「家の中はいろんな物が落ちてきて不安になるけど、ここなら周りに人がいるから(安心)。電気や水道の心配もない」と話した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕地震のため、「スポーツアリーナそうま」のテントで生活する子どもたち=18日午後、福島県相馬市
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