英シェル、ロシアと決別＝原油購入も停止

　【ロンドン時事】英石油大手シェルは８日、ロシア産エネルギーの調達を全面的に停止すると発表した。ロシアでの事業からの撤退に加え、スポット市場でのロシア産石油・天然ガスの購入なども停止する。ウクライナ侵攻を受け、同社が供給するエネルギーからロシア産を排除する。 　シェルは２月末、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムと進めてきた共同開発事業などからの撤退を表明。しかし、資源商社からロシア産原油を購入したことが判明し、「ロシアの石油からはウクライナ人の血の臭いがしないか」（ウクライナのクレバ外相）などと批判を浴びていた。 　シェルのバンブールデン最高経営責任者（ＣＥＯ）は「ガソリンなどの安定供給を第一に考えたが、（購入は）正しい判断ではなかった。反省している」と謝罪。ロシアとの「決別」にかじを切る姿勢を明確にした。　【時事通信社】