焼酎の魅力、カクテルで＝ＮＹでコンテスト―九州４県

　【ニューヨーク時事】日本の焼酎を使ったオリジナルのカクテルを提案するコンテストが、このほど米国で開かれた。日本の伝統的蒸留酒である焼酎の魅力をアピールし、海外での認知度向上を目指す取り組みで、本場九州の大分、熊本、宮崎、鹿児島の４県が共同で主催した。 　全米から１１６件の応募があり、最終選考に残った７人のバーテンダーが７日、ニューヨーク市内のバーでカクテルづくりを実演。審査の結果、市内のバーに勤める男性バーテンダーのエイダン・ボウイさんが優勝し、賞品として日本への旅行が贈られた。 　ボウイさんが考案したのは、櫻の郷酒造（宮崎県日南市）の芋焼酎「赤魔王」に、シェリー酒やコメなどを加えたカクテル「レッド・クレー・バンブー」。ボウイさんは「原料や風味が多様で、カクテルでいろいろな使い方ができる」と指摘、今後もカクテルの材料として活用する考えだ。 　焼酎は、日本酒や日本産ウイスキーに比べ、海外での知名度はまだ低い。鹿児島県の担当者は「米国で文化として根付くカクテルを通じ、焼酎を浸透させたい」と意気込みを語った。　【時事通信社】 〔写真説明〕焼酎カクテルコンテストの最終選考で、カクテル作りを実演する女性バーテンダー（左）＝７日、米ニューヨーク