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ロシア軍の作戦激化=撤退見通せず、難民87万人超―ウクライナ侵攻


 【モスクワ、イスタンブール時事】ロシア軍がウクライナへの本格侵攻を開始してから3日で1週間。軍事作戦をめぐっては、想定外のウクライナ軍の抵抗などで遅れが生じていると指摘される。焦りを強めたロシア軍は、北東部の第2の都市ハリコフへの包囲攻撃を強行するなど作戦を次第に激化させており、国際社会がロシアに求めるウクライナからの撤退は全く見通せない状況だ。  戦火が拡大する中、多くの市民が難民化しており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、これまでに87万人以上が隣国のポーランドなどに逃れた。ただ、18~60歳の男性は戒厳令や総動員令の下で軍の徴兵対象となり、国外への脱出を認められていない。  国連の情報では、民間人の死者数は1日時点で少なくとも136人に達した。実際はさらに多いとみられ、ウクライナ非常事態庁は2日、侵攻で「民間人2000人以上が死亡した」と発表。ゼレンスキー大統領は、ロシアは「わが国の全てを消し去ろうとしている」と訴えた。  ロシアのペスコフ大統領報道官は2日、ロシアはウクライナと停戦交渉を継続する用意があると述べた。タス通信によると、ロシア代表団は停戦交渉が3日に行われると見通しを示した。ただ、攻撃強化に反発するウクライナ側が応じるかは不透明だ。  ハリコフでは2月24日以降、ロシア軍による激しい攻撃が続く。ロイター通信などによると、1日夜にはこれに加え、ロシアのベルゴロド地方の上空を飛行する戦略爆撃機からハリコフの住宅地に向けて誘導ミサイルが計16発撃ち込まれたという。2日はロシアの空挺(くうてい)部隊も侵入し、市街戦が発生。過去24時間で少なくとも21人が死亡、112人が負傷した。  首都キエフでは1日にテレビ塔が攻撃され、5人が死亡した。ロシア国防省は2日、ロシアでのプロパガンダやデマ拡散などを阻止するため、ウクライナ治安当局の技術施設などを高精度兵器で攻撃し、テレビ塔を破壊したと発表。「住宅に被害はなかった」と強弁した。キエフ北方には大量のロシア軍車両が待機し、包囲攻撃の機会をうかがっているとみられる。  ロシア国防省はまた、南部ヘルソンを制圧したと主張。このほか、キエフ西方の都市ジトミルなど各地にもミサイルが撃ち込まれるなどし、死傷者が出ている。 【時事通信社】 〔写真説明〕2日、炎上するウクライナ北東部ハリコフの警察庁舎=ウクライナ当局提供(AFP時事)
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