テレ朝社員を新たに逮捕＝ＩＴ導入補助金詐取容疑―大阪府警

　中小企業のデジタル化を後押しする「ＩＴ導入補助金」計９００万円を国から詐取したとして会社役員らが逮捕された事件で、大阪府警捜査２課は１日、別の９００万円の詐欺容疑で会社役員北川督容疑者（３３）ら２人を再逮捕し、新たに会社員奥山明宏容疑者（４７）＝神奈川県鎌倉市雪ノ下＝を逮捕した。同課は３人の認否を明らかにしていない。 　テレビ朝日によると、奥山容疑者は同社報道局報道番組センターで、夕方のニュース番組「スーパーＪチャンネル」の特集担当デスクを務めているという。この事件で逮捕された同社社員はセールスプロモーション局ソリューション推進部長（逮捕当時）に続き２人目。 　逮捕容疑は２０１９年１～３月、１８社がＩＴツールを導入し、経費を支払ったとする虚偽の申請をして、計９００万円を国からだまし取った疑い。 　同課によると、１８社のうち１７社で奥山容疑者やその家族が代表になっており、同容疑者が補助金申請を行ったとみている。 　テレビ朝日は、逮捕容疑について業務外での私的な行為とみられるとした上で、「当社社員が逮捕されたのは大変遺憾。今後の捜査の進展を見守った上で厳正に対処する」とのコメントを出した。　 　大阪地検は１日、北川容疑者ら２人を詐欺罪で起訴。テレビ朝日前部長ら３人を処分保留とした。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕テレビ朝日＝東京都港区