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一線越えれば「全面戦争」=ロシア演習、米欧に警告


 ロシアは軍最高司令官のプーチン大統領の指揮下、核弾頭を搭載可能なミサイルの演習に動いた。北大西洋条約機構(NATO)不拡大を含むロシアの提案をめぐり、米欧との交渉が進む中で出されたメッセージは、ウクライナのNATO加盟というレッドライン(一線)を踏み越えれば全面戦争も辞さないという警告だ。  ◇くさび打ち込む  ロシアが昨年12月に示した提案には欧州でのミサイル配備制限も盛り込まれ、米欧もこれに応じる方向。ロシアはさらなる譲歩を引き出したいところだ。  NATOに比べ通常戦力で劣るロシアにとって、核戦力は安全保障の要。大量破壊兵器で攻撃された場合だけでなく、通常兵器で国家の存立が脅かされた場合も核兵器を「先行使用」できるとの基本方針を堅持する。  ロシアは昨年来、10万人以上の軍部隊を国境付近に集結させ、勢力圏と位置付けるウクライナがNATOに傾斜しないよう威圧。ミサイル演習は緊張を極限まで高めるものだ。ロシアは自国の核兵器使用基準が低いことを示してNATOを萎縮させ、ウクライナへの軍事支援を踏みとどまらせて「将来の加盟国候補」との間にくさびを打ち込む狙いとみられる。  ◇奪還論けん制  ウクライナには、ロシアに「奪われた」南部クリミア半島と東部ドンバス地方を力づくで取り戻すべきだという強硬論も一部にある。プーチン氏は7日、NATO加盟でこうした意見が勢いづけば「勝者のいない」核戦争になると強くけん制した。  ウクライナと同国東部の親ロシア派は、互いに相手側から「砲撃」を受けたと非難しており、約8年間続く紛争の激化も懸念されている。東部の停戦などを定めた「ミンスク合意」は、ロシアに有利な内容。プーチン氏としては、ウクライナに米欧からの孤立感を味わわせた上で軍事力を誇示し、合意を順守するしかないとウクライナに迫る意図もありそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(右)とショイグ国防相=2021年9月、ニジニーノブゴロド州(EPA時事)
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