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父の助言、4年越しの遂行=堀島選手「世界一のターンを」〔五輪・フリースタイル〕


 フリースタイルスキー・モーグル男子の堀島行真選手(トヨタ自動車)は、心身ともに成長して2度目の五輪に臨んだ。金メダルを目指し、がむしゃらに高難度のエアを追究した前回は決勝で転倒。雪辱の舞台に向け、新たなスタイルで戦ってきた。  1歳で初めてスキー板を履き、子供の頃から運動神経が抜群。冬は週末に家族でスキーを楽しみ、小学1年でこぶを滑り始めた。大会の賞品でウオータージャンプ場の利用券をもらってエアにのめり込み、小学4年からモーグルを本格的に始めた。  夏休みには、車で約1時間かけて岐阜県内の自宅から三重県桑名市のウオータージャンプ場に通った。父の行訓さんが撮影した動画を切り取った写真を添え、エアの練習の様子を日記に残してきた。胸に痛みを感じながら練習を続け、後に肋骨(ろっこつ)の骨折が自然に治った痕が見つかったこともあるという。  自身もモーグル選手だった姉の有紗さん(26)によると、父の助言をすぐに体現でき、「イメージ力にすごくたけている」。中京大1年で迎えた2017年世界選手権でモーグル、デュアルモーグルの2冠を達成。18年平昌五輪直前のワールドカップ(W杯)を制し、金メダル候補に名乗りを上げた。  平昌の直前、難しいエアの構成にこだわっていた堀島選手を心配し、行訓さんは難度を抑えるよう提案するメッセージを送った。しかし、返ってきた答えは「無理です」。家族が現地で見守る中、決勝2回目でまさかの転倒。11位に終わった。  失意から立ち直った後、雪上練習では配点の6割を占めるターンを重視。体に負担を掛けないよう、練習量をセーブするようにもなった。今季の開幕を控え、長期海外遠征に出る前に、こう家族に宣言した。「今年は違うよ。世界一のターンを見せたい」  その言葉通り、今季は難度を抑えたエアの完成度を高め、安定したターンを武器にW杯で3勝。4年前と比べ、練習中の動画も頻繁に送られてくるという。母の則子さんは「すごくいい関係が築けている」と話し、精神的な成長を感じている。  行訓さんが「向上心の塊」と評す日本のエース。予選2回目に回る誤算はあったが、周囲の期待を背負い、本人が「最低限の目標」と話すメダル獲得に挑む。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕フリースタイルスキー男子モーグル。予選2回目の堀島行真=5日、張家口 〔写真説明〕フリースタイルスキー男子モーグル。予選2回目の堀島行真=5日、張家口
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