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高梨選手、つくり直した4年間=勝つための変化「楽しんで」〔五輪・スキージャンプ〕


 この数年で、ノルディックスキー・ジャンプ女子の競技レベル向上は著しい。平昌五輪で銅メダルを獲得した高梨沙羅選手(クラレ)は、その後の4年間で自分のジャンプをゼロからつくり直した。「進化し続けないといけない。時代の波に置いていかれないように」  小柄ながら助走スピードをうまく空中へとつなげるスタイルで、ワールドカップ(W杯)は2016~17年シーズンまでに4度の総合優勝。だが簡単には勝たせてもらえなくなってきた。マーレン・ルンビ(ノルウェー)ら大柄で運動能力に優れた選手に負けじと、スタートゲートからの出方に始まり、踏み切り、着地まで全てを見直した。  何かのきっかけで大きく飛躍するのではなく、目の前の課題を一つ一つクリアしていくタイプと自認する。優勝の数が減っても、我慢して地道に取り組んだ。助走から踏み切りまでは昨季までに納得いく形になり、完成度は昨年10月の時点で「70%」。あとは空中姿勢や着地のテレマークの部分だけという段階にきた。  今季のW杯が始まると、完成していたはずの助走部分が不安定で苦戦が続いた。12月3日、個人第3戦の予選を終えた高梨は焦りがあると認め、「こんなつもりじゃなかった。いい状態で自分のジャンプをつくり上げてきた実感があったのに、冬に入って思ってもいなかったところでつまずいてしまった」と険しい表情で語った。  この苦境を、やはり地道な作業で脱した。ゲートからの出方を陸上練習で繰り返した。目線を先の方へ向け過ぎないようにしたり、足の置き方を微調整したり、試行錯誤して安定を図ると、今年1月1日にようやく今季W杯初勝利。五輪直前には「9割ほど」と言えるまでの完成度になった。  平昌五輪は「メダルを取らなきゃ」という思いが強かったが、その後は気持ちの面で余裕はあった。「試してみて自分に必要ないものは捨てることもできる。楽しんで取り組めて、日々をポジティブに過ごせた」。3度目の大舞台で見せるジャンプには、4年間の道のりが詰まっている。(時事)【時事通信社】
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