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内部調査への警察「介入」波紋=責任追及失速も―英パーティー疑惑


 【ロンドン時事】新型コロナウイルス対策の規則違反が指摘される英ジョンソン政権の一連のパーティー疑惑で、捜査に乗り出した警察が政府に対し、内部調査報告では内容の詳述を避けるよう求めたことが波紋を広げている。捜査への影響を避けるためだとしているが、野党などは規則違反の全容公表先送りで、首相の責任追及の勢いがそがれかねないと強く反発している。  内部調査を担当するグレイ内閣府事務次官は31日、首相に報告書を提出し、公表された。  ロンドン警視庁は問題視される十数件のパーティーの一部を調べている。ディック警視総監は先週、「最も深刻で目に余る類い」の規則違反があった可能性に言及。ジョンソン首相は自身が聴取される可能性も含め、苦しい立場に追い込まれたとの見方が広がった。  ところが警視庁は28日、調べが続く間、内部調査報告書では捜査対象について「最小限の言及」にとどめるよう内閣府に要請したことを明らかにした。捜査官に予断を与えないようにするのが目的という。野党などからは報告書の全編を早急に公表すべきだとの声が強まっていたが、グレイ事務次官は警察の要請を受ける形で、簡略化した報告書を首相に提出した。  これに関連し、野党は「部分的な報告書は政権によるごまかしだ」(自由民主党)などと批判。保守党内でも首相に批判的な議員から、部分公表は首相の不信任手続きを遅らせる「茶番劇」だとする声が上がった。  下院の保守党内では首相の不信任投票実施を目指す動きがあるが、一定数の議員は投票を求めるかどうかは内部調査の報告を待って判断するとの立場だった。詳細を欠いた報告書でこれらの議員の身動きが取れなくなるなどし、不信任に向けた動きが失速するとの観測が流れている。 【時事通信社】 〔写真説明〕ジョンソン英首相(左)=1月26日、ロンドン(英議会提供)(AFP時事)
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