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世界遺産「次の有力候補」、18年から=佐渡金山で文化審、懸念も


 「佐渡島(さど)の金山」は2010年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産候補リスト「暫定一覧表」に、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」の名称で記載された。15~17年は推薦候補とならなかったが、文化審議会は18年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」を選んだ際、佐渡金山を「次の有力候補」と明記していた。  文化審は19年、政府決定で推薦が後回しとなった縄文遺跡群を再び選定。「次の有力候補」としての佐渡の位置付けも変えなかった。20年は新型コロナウイルス感染拡大で選定が見送られたが、21年は8月から選定作業を開始。佐渡金山の推薦が事実上決まっていた。  一方、内閣官房が担当し、15年に登録された「明治日本の産業革命遺産」では、「強制労働」をめぐり韓国と対立。ユネスコの世界遺産委員会で、日本の政府代表団が「朝鮮半島の多くの人々が意思に反して連れて来られ、働かされたことへの理解を進める」と表明する事態となった。  韓国側は、暫定一覧表入りしていた佐渡金山も注視しており、推薦すれば同様の事態が懸念された。このため、昨年12月に文化審が答申を出した際、文化庁は「候補選定は推薦決定ではない。政府内で総合的な検討を行う」と異例のコメントを付けた。ある関係者は「韓国の主張だけなら無視できるが、他の国からどう思われるか心配だ。国益を害するのでは」と慎重な姿勢を示していた。  岸田文雄首相の政治判断で推薦する方向と報じられた28日午前、文化庁や文部科学省の関係者は一様に「何も説明がない」「コメントできない」と困惑していた。(了)【時事通信社】
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