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初の五輪で優勝候補=クラマー、長身生かし今季5勝―ジャンプ女子・海外のライバル


 ノルディックスキー・ジャンプ女子で金メダルを狙う高梨沙羅(クラレ)の一番のライバルとなるのが、20歳のマリタ・クラマー(オーストリア)だ。北京五輪へ向け、「目標は金メダルだけど、私にとっては初めての五輪で新たな経験。(ピークを)しっかり合わせないといけない」と気合が入る。  昨季のワールドカップ(W杯)は最多の7勝を挙げながら、失格や欠場が計3試合あったのが響いて総合3位。表彰台争いのレベルがさらに上がった今季は、1月1日の第9戦までに5勝を挙げた。  171センチの長身。助走から着地まで無駄がなく安定感は抜群だ。日本チームの横川朝治ヘッドコーチは「身長と脚の長さを生かした高いフライトができる」と分析する。シンプルなジャンプをするだけに、風が乱れても影響を受けにくいという。どちらかと言えば、五輪で実施されるノーマルヒルよりもラージヒルが得意だが、優勝候補であることに変わりはない。  W杯初優勝は2020年1月の札幌大会。当時圧倒的な強さを誇ったマーレン・ルンビ(ノルウェー)や高梨を抑えて優勝し、「信じられない」と話した。2年がたち、他の選手に追われる立場となった。初めて出場した昨年の世界選手権は、個人ではメダルなしに終わったが、その経験も五輪の大舞台で生きるかもしれない。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ジャンプ女子のワールドカップ(W杯)で今季5勝と好調なクラマー(オーストリア)=1日、スロベニア・リュブノ(EPA時事)
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